vol.45 まだ遅くない!40代からの注文住宅が肯定される3つの理由
注文住宅のイロハ
国土交通省が発表している平成29年度の住宅経済関連データによると、全国での建築時・購入時(注文住宅)の年齢は30代が39.2%、40代が24.6%となっています。これだけを見るとやはり住宅購入は30代が多いと思われるかもしれません。しかし平均年齢で見ると、建築時・購入時の年齢は43.6歳(全国)。とくに近畿圏では50.7歳と50歳を超える結果になっていることからも、住宅購入は40代であっても決して遅くはないことがわかります。むしろ40代のほうがお得に建てられるケースも少なくありません。そこで今回は40代でも注文住宅の購入が肯定される3つの理由についてご紹介します。
注文住宅を40代で購入したほうがお得な理由-1-ライフプランがある程度固まっている
30代というと結婚していてもまだお子さんが生まれていなかったり、すでにお子さんがいても将来兄弟ができるかもしれなかったり。将来の家族構成が確定していないうちに家を建てるとなると、色々仮の想定をしなければなりません。ですが、40代ともなると、ある程度家族構成や年齢による過ごし方の変化が見えてくるので、将来のライフプランも予想しやすくなってきます。
冒頭で注文住宅を購入する平均年齢は43.6歳とあったので、ここではこの年齢をもとにモデルケースを作っていきます。国立社会保障・人口問題研究所の調べによると、男性の平均初婚年齢は31.1歳(2015年)。また、初子が生まれる年齢は30~34歳、世帯人数の平均は3.03人ということから、今回のモデルケースは「43歳で3人家族、お子さんは12歳」とします。
この時期は、お子さんがもうすぐ中学校へ入学する年齢のため、最初からお子さんの人数分個室を用意しておくと良いでしょう。多くの注文住宅は3LDK~4LDKが中心ですが、建築時に70代を過ぎているご両親がいる場合、同居の可能性をふまえて1階に1部屋余分に準備する方も多いようです。また同居の可能性が無くても、夫婦が今後高齢になっていくことを考えると、1階の間取りはバリアフリーにしておくと老後のリフォームにかかるコストを削減することも可能です。
このように30代で建てた家は小さなお子様の成長期に建てる為、子育てしやすい工夫が中心の家づくりですが、それに比べて40代での建築は加齢や趣味等を満喫できるような、夫婦が快適に過ごすための間取りづくりが中心となり、より計画的に永い期間にわたって住みやすい家をつくることができます。
注文住宅を40代で購入したほうがお得な理由-2-頭金がある程度出せる40代のほうがお得
住宅購入で一番大きな問題はローンの支払いです。こればかりは若いうちから払っていたほうが、定年になるまでにある程度支払いを終えられるため、得なのではと思いがちです。
しかし総務省による家計調査報告(平成29年)によると、40~49歳の貯蓄現在高が1,074万円に対し、40歳未満は602万円と400万円もの差があります。そのため35年ローンよりも25年ローンを選択し、頭金を多めに入れれば、支払う利息も安く済みます。
たとえば、6,000万円の注文住宅を【フラット35】を利用して購入する場合、固定金利1.830%(※)の元利均等方式でローンを組むとします。40代は頭金1,000万円で25年ローン(借入額:5,000万円)。30代は頭金600万円で35年ローン(借入額:5,400万円)とした場合、返済総額は40代が約6,234万円、30代が約7,316万円と、40代のほうが約900万円もお得になるのです。
※1.830%:住宅金融支援機構2018年9月発表、新機構団信付き【フラット35】、融資率9割超の最多金利
(https://www.simulation.jhf.go.jp/flat35/kinri/index.php/rates/top)
預貯金を全て頭金にする事は無いとしても、お子様の進路がはっきりしてくると、教育費としてどのくらいプールしておけば安心か見えてくるのが40代です。また、住宅ローンは金利が安い為、節税対策としても有効です。
注文住宅を40代で購入したほうがお得な理由-3-より資産価値の高い物件が検討できる
住宅ローンの借入可能額は収入ベースで変わります。そのため30代の頃より40代で収入がアップしたタイミングのほうが、資金力は大きくなります。また、自己資金を増やせるのであればさらに資産価値の高い土地の検討が可能となります。将来の売却を視野に入れた場合、通常なら建物の価格は下がる一方ですが、立地条件等の良い土地は売却も比較的容易であり、大きな財産として相続していくことが可能になります。
ちなみに厚生労働省が発表した平成28年賃金構造基本統計調査によると、大卒で40~44歳の世帯収入は約732万円。これに対し大卒で30~34歳の世帯収入は約561万円とされており、約170万円の差があります。これに先程の貯蓄額を考えれば、40代のほうが圧倒的に資産価値の高い物件を検討できる可能性がある事がわかります。
まとめ
全ての方がこれまで上げたケースに当てはまるわけではありませんが、「40代=注文住宅を建てるには遅い」のではなく、むしろ「堅実な将来設計ができる」面も少なくありません。もし横浜、町田エリアでコストパフォーマンスの良い注文住宅をご検討中の場合は、ぜひ実績豊富な「マルビシ」までお気軽にお問い合わせください。